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2024年01月08日

不動産ドクター通信 VOL.96〜備えあれば憂いなし災害現場に学ぶ〜

皆さま 本年もよろしくお願いします。

年明け早々、不幸なことが続いていますので
敢えて慶語は控えさせていただきます。



さて、以前の記事にもUPしましたが、
歴史を紐解くと、関東地域の大型地震は平均すると80年に1度の頻度で起きています。

関東大震災から100年が経過しましたので、
東京ではいつ巨大地震が起きてもおかしくない状況です。


私が新潟地震・東北地震・今回の能登半島地震の現場で
必要と感じたことをいくつかご紹介します。


@家具の転倒防止措置
   (倒れてきて出口をふさがれる、怪我をするなど)
A耐震補強工事
   (コストがかかりますね)
B防災非常用品の備付
   (非常食、水、バッテリーなど)
C窓ガラスの飛散防止フィルム貼付け
Dご近所と仲良くする
   (普段から声掛けやコミュニケーションを取っておくといざというときに・・・)
E風呂水は残しておく
   (思わぬ出火に備える)
F枕もとに靴かスリッパを備える
Gガソリンはなるべく満タンにしておく
   (被災直後はガソリンスタンドが長蛇の列になり大渋滞になります。
    その結果、緊急車両の通行の妨げにも)
Hカーテンは閉めて寝る

このうち、@CFHは関連しています。
関連事項は何だと思いますか?

実は、大きな揺れが来るとガラス戸棚が倒れたり、窓ガラスが割れたりします。
そうなると、家中に割れたガラスの破片が散らばります。

今まで震災で亡くなった多くの方の足の裏に、出血が見られたそうです。
実際に被災現場に行きますと室内外にガラスの破片が飛び散っています。

このような場合、人間は生理的に
『歩くと足の裏にガラスが刺さる状態』では歩けなくなるのです。

裸足で.jpg


歩けなければ当然、逃げ遅れることになりますね。
その結果、倒壊に巻き込まれたり、火災で焼けてしまったりということになります。

一番よいのは窓ガラスにC飛散防止フィルムを窓ガラスに貼っておくことです。
しかし、フィルム施工は結構高額になるため躊躇してしまいがちです。

その場合、夜就寝の際、Hカーテンをきっちり閉めておくことをお勧めします。
カーテンがキッチリ閉めてあるだけでも、
ガラスが割れた時の飛散が軽減できることがあります。

また、F枕元かその近くに靴か、少し厚めのスリッパなどがあれば、
ガラスの破片の上でも歩くことができます。
また、家具の転倒防止もかなり重要です。


私が今までボランティアで高齢者様の家に転倒防止をしてきた実例写真をUPします。
ご参考になさってください。

押さえ.jpg突っ張り棒.jpgL固定.jpg木の押さえ.jpg戸棚.jpg


やり方がわからなければ遠慮なくご連絡ください。

備えあれば憂いなし
皆さま今年も一年よろしくお願いします。

不動産ドクター 鈴木豪一郎

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