毎日、大きな転換期だなと感じながら過ごしている鈴木豪一郎です。
これからは、社会の高齢化に伴って、高齢化率がうなぎのぼりになります。
近い将来でいくと2025年には高齢化率30%を超えます。
実に、3人に1人は65歳以上。
そんな中で、賃貸ビジネスにおいては、高齢者の方を除外した考え方が成立しなくなります。
今までは、高齢者お断り!という物件がほとんどでしたが、
それは『室内で亡くなると困る』という理由からです。
しかし、一口に『亡くなる』といっても、自死・他殺もあれば、自然死もあります。
世の中の感受性の話ですが、最近では、病気や老衰などの自然死であれば、告知したとしても『当然だよね』とネガティブに思われなくなってきています。
要は、お亡くなりになってから腐乱したり、白骨化したりせずに、早期に発見できればいいのと、体調が悪いことの異変を早く察知してあげることができればいいのです。
そこで当社では(当社の社有物件で試験的に)、ヤクルトさんと提携して、見守りや安否確認をしています。ヤクルトレディさんは、配達した時に、柔らかくお声掛けをしてくれたり、前の配達物が残っていたりして異変を感じた場合、当社にご連絡を入れていただき、当社から安否確認に行くという仕組みを考えました。
ヤクルト1本で、80円(税別)。
30日分としても3,000円に満たない金額で『緩やかな安否確認』ができます。
今回のコロナ禍でも、巨額の社会福祉費が拠出されます。
高齢者の方々を取り巻く社会福祉費の予算も今後更に先細りが予想されますので、
公的な援助は受けにくくなるでしょう。なので、公助(国が助けてくれる)ではなく共助(お互いに助け合う)の気持ちで行きたいと思います。
賃貸管理においても、単なる管理会社ではなく、見守りや安否確認の機能を開発導入しながら、『暮らし』を柔らかく、時には強くケアする管理会社でありたいと思います。
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